歯医者が怖くて行けない、どうしたらいい?女性歯科医師が解説
投稿日:2025年5月10日
カテゴリ:歯科麻酔認定医・珠央先生のブログ
1. なぜ「歯医者が怖い」と感じてしまうのか
1-1. 過去の痛い経験がトラウマに
子どもの頃に受けた治療で強い痛みを感じた経験が、大人になっても「歯医者=怖い」というイメージに直結することがあります。特に局所麻酔が不十分だったり、治療の説明がなく不安なまま進められた場合、「歯医者は怖い場所」と感じやすくなります。
1-2. 音・におい・器具への不安
歯を削る「キーン」という音、薬品の独特なにおい、鋭い器具の見た目など、五感を通じて不安を感じる方も少なくありません。これらは理屈ではなく「感覚的な恐怖」として根強く残ります。
1-3. 虫歯だらけになってからでは行きづらい
「しばらく通っていない間に虫歯だらけになってしまった…」「怒られるのが怖い」と感じて、さらに足が遠のくことも。大人になってからこそ、自分の歯の状態に自信が持てず、歯科を避けてしまうケースもあります。
2. 歯医者が怖い大人のための対処法
2-1. 女性歯科医師が丁寧に対応する医院を選ぶ
「歯医者が怖い」と感じている方には、優しく寄り添ってくれる女性歯科医師のいる医院がおすすめです。柔らかな物腰で話しやすく、不安を感じにくいと好評です。治療前のカウンセリングで気持ちをしっかり聞いてもらえることで、安心感が高まります。
2-2. 初回は“診察だけ”の来院でもOK
いきなり治療をするのが怖いという方は、まずは相談や診察だけの予約を取るのもひとつの方法です。医院によっては「カウンセリング中心の初診日」を設けているところもあります。当院でも初診時にお話だけでの対応もさせていただいております。
2-3. 自分の気持ちを正直に伝える
「怖い」「不安」「痛みが苦手」といった思いは、遠慮せずに歯科医師に伝えてください。最近は、患者さんの恐怖心に配慮した“やさしい治療”を重視する医院が増えています。
3. リラックスして治療を受けるための工夫
3-1. リラックスできる環境の医院を選ぶ
音楽が流れていたり、アロマが焚かれていたりと、緊張をほぐす工夫をしている医院もあります。診療台に座るだけでもドキドキしてしまう方には、そうした雰囲気づくりが助けになります。
3-2. 「リラックス睡眠麻酔」で安心治療
近年は、不安が強い方のために「リラックス睡眠麻酔(静脈内鎮静法)」を導入している医院もあります。うとうとしながら治療を受けられるため、怖さを感じずに済むのが特徴です。鎮静に使用する薬剤には不安を和らげる効果もあり、歯医者が怖い大人にとっては非常に有効な選択肢です。
3-3. 治療の流れを事前にしっかり説明してもらう
「何をされるかわからない」ことが不安の大きな原因です。治療の内容や時間、痛みの程度などをあらかじめ説明してもらうことで、心の準備ができ、リラックスしやすくなります。当院ではすべての患者様に個室のカウンセリングルームで30分程度のカウンセリング時間をとらせていただき、写真やリーフを用いた分かりやすい説明をさせていただいております。
4. 歯医者を避け続けることで起きるリスク
4-1. 虫歯や歯周病が進行してしまう
虫歯は自然に治ることはありません。放置しているとどんどん悪化し、痛みが強くなったり、最終的には歯を失うことも。歯医者が怖いからといって通わないことが、結果的にもっと怖い治療につながることもあります。
4-2. 全身の健康にも影響が
虫歯や歯周病の菌が血流に乗って体中に広がると、心臓病や糖尿病など、全身の病気に影響を与えることが知られています。歯の健康は、体の健康とも深く関係しているのです。
4-3. コンプレックスが日常に影響
「虫歯だらけで人に見せられない」「笑うのが恥ずかしい」といったコンプレックスがあると、人前で話すことや外出そのものが億劫になることも。歯医者への一歩が、人生を大きく変えることにつながるかもしれません。
5. まとめ:怖くても、今が最初の一歩を踏み出すチャンス
歯医者が怖い大人の方は、決して少数派ではありません。特に過去のトラウマや現在の口の状態に不安があると、ますます足が遠のくものです。しかし、現代の歯科医療は、そうした不安に寄り添う工夫が進んでいます。
スター歯科クリニック西宮北口駅前院では、歯科治療に対して苦手意識や恐怖心を抱いている方に、可能な限り不安や不快感なく治療を受けていただけるよう、歯科麻酔認定医によるリラックス睡眠麻酔を行なっております。歯科恐怖症をはじめ、痛みに敏感な方や局所麻酔が苦手な方、歯科治療中に気分が悪くなったことのある方、嘔吐反射が強い方も安心して治療を受けていただけます。
リラックス睡眠麻酔を活用した治療、やさしく丁寧な女性歯科医師の対応、痛みを最小限に抑えた技術など、安心して通える歯科医院はきっと見つかります。
「虫歯だらけで恥ずかしい」と感じているあなたにこそ、今こそその一歩を踏み出してほしいと願っています。
この記事の編集者は歯科麻酔認定医・歯科医師の生野珠央です
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