矯正で「顔つき」は変わる?美しいEラインを作るための「顔貌写真」の重要性
投稿日:2026年2月4日
カテゴリ:歯列矯正
執筆担当:マウスピース矯正認定医 元大手法人矯正部門統括ドクター 生野智也
「歯列矯正をすると、顔つきまで変わるって本当?」 「検査で顔の写真を撮られたけれど、何に使われるの?」
矯正治療を検討するためにカウンセリングや検査を受けると、口の中だけでなく、お顔全体の写真を正面や横から撮影されることがあります。「歯を治すのになぜ顔の写真が必要なの?」と不思議に思われたり、「すっぴんを見られるのが恥ずかしい」と不安に感じたりする方もいらっしゃるかもしれません。
実は、矯正治療において「顔貌(がんぼう)写真」は、レントゲンと同じくらい、あるいはそれ以上に重要な診断材料です。なぜなら、美しい歯並びは、顔全体のバランスと調和して初めて「本当の美しさ」として完成されるからです。
この記事では、矯正治療における顔貌写真の目的と、そこからわかる「顔の印象の変化の可能性」について、西宮北口スター歯科の視点から詳しく解説します。
1. なぜ矯正治療に「顔貌写真」の撮影が必要なのか?

矯正治療の精密検査では、口腔内写真(口の中の写真)に加え、必ず「顔貌写真(顔の正面・横顔・笑顔の写真)」を撮影します。これは単にカルテに貼るための記録写真ではありません。
歯並びと「顔の形」の密接な関係
歯は唇や頬の筋肉を内側から支える役割を果たしています。そのため、前歯の位置や顎の大きさが、顔の輪郭や唇の形にダイレクトに影響を与えています。 例えば、前歯が出ていると唇が閉じにくく口元が盛り上がって見えたり、噛み合わせが深いと顎が短く見えたりすることがあります。
顔貌写真を撮影する最大の目的は、「現在の歯並びが、顔のバランスにどのような影響を与えているか」を客観的に分析するためです。
自分では気づけない「癖」や「歪み」の発見
普段、鏡で自分の顔を見る時は、無意識に決め顔をしていたり、角度をつけていたりすることが多いものです。 検査では、規格化された一定の角度で、リラックスした状態の写真を撮影します。これにより、患者様ご自身も気づいていなかった「左右の目の高さの違い」「顎のズレ」「笑った時の口角の上がり方の左右差」などを客観的に発見することができます。
これらの情報は、単に歯を並べるだけでなく、「顔の中心(正中)に合わせて歯を並べる」「唇の閉じやすさを改善する」といった、より高度な治療ゴールを設定するために不可欠なのです。
2. 顔貌写真から診断する3つの美の基準

私たち歯科医師が顔貌写真を見る際、漠然と顔を見ているわけではありません。矯正治療によって改善が期待できる、以下の3つの具体的なポイントを重点的にチェックしています。
① Eライン(エステティックライン):横顔の美しさ
横顔において、鼻先と顎先を結んだ直線を「Eライン」と呼びます。一般的に、唇がこのラインの内側、あるいはライン上に位置することが美しい横顔の基準とされています。 「口ゴボ(口元が出っ張っている)」を気にされている方の多くは、唇がEラインより前に出ている傾向があります。顔貌写真で現状のEラインを確認し、前歯をどれくらい下げれば理想的な横顔に近づくかを分析します
② スマイルライン:笑顔の印象
笑った時の「上の歯の先端を結んだライン」と「下唇のカーブ」が一致していると、笑顔が明るく美しく見えます。これを「スマイルライン」と言います。 写真撮影では、「思いっきり笑ってください」とお願いすることがありますが、これはこのスマイルラインや、笑った時に歯茎がどれくらい見えるか(ガミースマイルの有無)を確認するためです。
③ 顔の正中と左右対称性(シンメトリー)
顔の中心線(鼻筋など)に対して、上の歯の中心が合っているか、顎が左右どちらかにズレていないかを確認します。 顔の左右非対称は、骨格的な問題だけでなく、片側だけで噛む癖や歯並びのズレから生じていることもあります。写真分析によって原因を探り、矯正治療でどこまで改善可能かを見極めます。
3. 【当院の強み】インビザライン認定医が行う「顔全体のバランス」を見る診断

矯正治療は、ただガタガタの歯を真っ直ぐにすれば良いというものではありません。木を見て森を見ずでは、「歯並びは良くなったけれど、顔が老けて見えたり、口元が寂しくなったりした」という結果になりかねないからです。
認定医による多角的な分析
当院の院長は、マウスピース矯正「インビザライン」の認定医であり、数多くの症例に携わってきた実績があります
特に、「非抜歯(歯を抜かない)」で治療が可能か、あるいは抜歯をしてでも口元を大きく下げるべきかという判断は、顔貌写真によるEラインの評価が大きな判断材料となります
デジタルシミュレーションで治療後のイメージを共有
当院では、最新の口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」や、AI診断システムを導入しています
さらに、顔貌写真と3Dデータを組み合わせることで、「治療後に歯並びがどう変わり、それに伴って横顔(Eライン)がどう変化するか」をシミュレーション画像で比較検討することが可能です
4. 写真だけでは伝わらない悩みは「トリートメントコーディネーター」へ

顔貌写真やデータ分析は非常に重要ですが、それだけですべてが分かるわけではありません。 「昔からここがコンプレックスだった」「仕事柄、人前で話す時の口元を綺麗にしたい」といった、患者様一人ひとりの「想い」や「こだわり」は、写真には写らないからです。
専任のカウンセリング体制
当院には、歯科医師と患者様の架け橋となる「トリートメントコーディネーター(TC)」が在籍しています
そのため当院では、プライバシーに配慮した専用のカウンセリングルームをご用意しています
ただ治すだけではない、「自信を持てる笑顔」へのアプローチ
当院の理念は、患者様の「人生のパートナー」となることです
5. まとめ:理想の自分に出会うための第一歩

矯正治療における「顔貌写真」は、あなたの魅力を最大限に引き出すための「設計図」を描くために欠かせないものです。 顔全体のバランス、横顔のEライン、そして笑顔の輝き。これらを総合的に分析することで、初めてあなたに最適な治療プランが見えてきます。
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顔貌写真は、歯並びと顔のバランスを客観的に見るために不可欠
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Eラインやスマイルラインなど、美の基準に基づいた診断を行う
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当院では認定医がAIやシミュレーションを駆使し、治療後の顔の変化を予測する
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TCによる丁寧なカウンセリングで、数値化できない「なりたい自分」を共有する
「自分の横顔がどう変わるか知りたい」「私の場合、歯を抜いた方がきれいになるの?」と気になっている方は、ぜひ一度、西宮北口駅直結のスター歯科へご相談ください
よくある質問(Q&A)

Q1. 顔貌写真はウェブサイトや広告に使われますか? いいえ、無断で使用することは一切ありません。撮影した写真は、あくまで診断と治療計画の立案、および治療経過の記録(ビフォーアフターの確認)のために使用します。学会発表やモニターとして使用する場合は、必ず事前に書面での同意をいただきますのでご安心ください
Q2. 検査の時はメイクをしていても大丈夫ですか? はい、普段通りのメイクで構いません。ただし、より正確な骨格や輪郭の状態を確認するために、撮影時だけマスクを外していただくのはもちろん、髪を耳にかけていただいたり、濃すぎるリップは落としていただいたりするようお願いする場合があります。普段の雰囲気に合わせた歯並びをご提案したいので、いつものメイクで来ていただくのが良いかと思います。
Q3. 矯正だけで、整形手術のように顔が変わるのですか? 矯正治療はあくまで歯並びと噛み合わせを整える治療であり、美容整形のように骨を削ったり形を変えたりするものではありません。しかし、歯の位置が変わることで口元の突出感がなくなったり、フェイスラインがすっきりして見えたりする効果は十分に期待できます(これを「Eラインの改善」と呼びます)
Q4. 写真撮影が苦手なのですが、必ず撮らないといけませんか? お気持ちはよく分かります。しかし、安全で質の高い治療を行うためには、顔貌写真はレントゲンと同じくらい重要な医療情報となります。お顔のバランスを無視して歯だけを並べると、仕上がりに違和感が出るリスクがあるからです。プライバシーには最大限配慮し、個室や区切られた空間で撮影しますので、ご協力いただければと思います
Q5. 自分の横顔がどう変わるか、治療前に見ることはできますか? はい、可能です。当院ではiTero(口腔内スキャナー)とAI診断ソフトを活用し、現在の歯並びから治療後にどう変化するか、横顔(Eライン)の変化を含めたシミュレーション画像をお見せすることができます
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