歯医者に行きたいけどえずいてしまう。歯科治療に抵抗がある方へ|スター歯科クリニック西宮北口駅前院

  • キッズスペース完備
  • バリアフリー
  • ICOI(国際インプラント学会)認定医

リラックス睡眠麻酔

  • WEB予約 LINE予約
  • 予約優先/保険診療・急患随時対応可能
  • 0798-69-0418
  • 兵庫県西宮市甲風園1-2-1甲風園阪急ビル1F
  • (西宮北口駅 北改札から北西口を出てタクシー乗り場横)

歯医者に行きたいけどえずいてしまう。歯科治療に抵抗がある方へ

投稿日:2025年5月13日

カテゴリ:歯科麻酔認定医・珠央先生のブログ

1. 嘔吐反射とは?えずきやすい人が歯科治療で困る理由

1-1. 「えずく」「吐きそうになる」のは異常ではない

歯医者で口を開けた瞬間や、器具を奥に入れられた時に「おえっ」となる反射――これを嘔吐反射(おうとはんしゃ)といいます。特に上あごの奥や舌の付け根に刺激があると起きやすく、決してめずらしいものではありません。実際、多くの大人の患者さんがえずくことを理由に歯医者に行きづらさを感じています

1-2. 恥ずかしいと思って我慢していませんか?

「情けない」「迷惑をかけてしまう」と感じて、歯科医院から足が遠のいてしまう方もいます。しかし、歯医者にとって嘔吐反射のある患者さんは日常的に対応する存在であり、決して珍しいものではありません。えずきやすいことは恥ずかしいことではなく、歯科医師と患者さんで協力して治療を進めていくためには「伝えること」が大切です。

1-3. 型取りやレントゲンで特にえずきやすい

特に「型取り(歯型をとる作業)」や、レントゲンのフィルムを口の中に入れる処置は、嘔吐反射を誘発しやすい場面です。奥歯の治療やインプラントなどの精密な処置では型取りが避けられないケースもあり、対策を講じる必要があります。


2. 嘔吐反射を軽減する歯医者での対応とは?

2-1. 嘔吐反射に理解のある医院を選ぶ

事前のカウンセリングで「えずきやすいこと」を伝えると、配慮した治療計画を立ててくれる歯医者も多くあります。例えば、型取りのタイミングや診療体勢の調整、時間配分の工夫など、嘔吐反射に対するきめ細やかな対応が可能です。

 

2-2. 鎮静麻酔(静脈内鎮静法)を活用した治療

不安や緊張が強いと、嘔吐反射も出やすくなります。こうした方には「鎮静麻酔(ちんせいますい)」が効果的です。点滴で鎮静薬を投与する方法で、うたた寝状態になりながらリラックスして治療を受けられます。気づけば治療が終わっていた、という感覚に近いため、えずきやすい方にも適しています。スター歯科クリニック西宮北口駅前院でも、えずきやすい方に対する鎮静麻酔下での歯科治療を実施しておりますので、お困りの方は是非一度ご相談ください。

2-3. 表面麻酔やスプレー麻酔の併用

型取りや処置前に、口腔内の感覚を鈍くする「表面麻酔」や「喉の麻酔スプレー」を使うことで、物理的な刺激による反射を和らげることができます。必要に応じて処置前に相談しましょう。


3. 自宅でできる嘔吐反射のセルフ対策

3-1. 舌ブラシやマッサージで慣れさせる

毎日の歯磨きに加えて、舌ブラシを使って少しずつ「刺激に慣れる」練習をすることで、嘔吐反射を軽減できることがあります。無理のない範囲で舌の奥を軽く刺激し、慣れていくことがポイントです。

3-2. 呼吸法の工夫でリラックス

治療中は鼻呼吸を意識し、深くゆっくり呼吸するようにしましょう。えずきそうになったときは、意識的に深呼吸をして気持ちを落ち着かせることで、反射を抑えられる場合があります。

3-3. 足を動かす、手を握るなど注意をそらす

治療中に身体の他の部分に意識を向けることで、嘔吐反射をやわらげる効果があります。手でタオルを握る、足を少し動かすなど「気をそらす動作」を取り入れると良いでしょう。


4. 嘔吐反射があるからこそ、早めの受診を

4-1. 放置するとさらに処置がつらくなる

「えずきそうだから…」と治療を後回しにすると、虫歯や歯周病が悪化してしまい、より長時間の処置や大掛かりな型取りが必要になります。結果的に嘔吐反射を感じる機会が増えてしまうため、早期の受診が理想的です。

4-2. まずは相談だけでも大丈夫

歯医者=すぐに治療が始まるわけではありません。まずは相談だけ、話を聞くだけの来院も歓迎している医院は多くあります。当院では個室での30分ほどのカウンセリング時間を設け、患者様の現在の口腔内の悩みや、治療を進める上での希望などを伺い最適な治療方法についてしっかりとご相談させていただく時間をお取りしています。治療を始める前にご自分の症状や不安について話し、歯科医師とともに解決策を考えていくことが大切です。

5. えずくのは恥ずかしくない。あなたに合った歯医者で一歩を

「えずくのが恥ずかしい」「迷惑をかけてしまうかも」――そんな気持ちで歯医者に行けず、悩んでいる方は多くいます。ですが、嘔吐反射は誰にでも起こり得る自然な反応であり、歯医者側も日常的に対応しています。

鎮静麻酔をはじめ、えずきに配慮した治療を提供する医院も増えており、無理なく通院することは可能です。あなたの不安を理解してくれる歯医者はきっと見つかります。まずは一度、相談に来てみませんか?

 

この記事の編集者は歯科麻酔認定医・歯科医師の生野珠央です

トップへ戻る