なぜ歯科麻酔でドキドキする?動悸の原因と恐怖を解消「静脈内鎮静法」
投稿日:2026年2月18日
カテゴリ:短期集中治療 歯科麻酔認定医・珠央先生のブログ 未分類
執筆担当:西宮北口歯医者スター歯科医師 生野 珠央
歯科治療の麻酔で、心臓がドキドキしたり、手が震えたりした経験はありませんか?「麻酔でドキドキする理由」は、体質や歯科恐怖症だけでなく、麻酔薬に含まれる成分が大きく関係しています。本記事では、麻酔で動悸が起こるメカニズムと、たとえ恐怖心がなくても「あのドキドキ感が苦手」という方に最適な「静脈内鎮静法(リラックス睡眠麻酔)」について詳しく解説します。西宮北口駅直結の当院が実践する、安全でストレスのない治療の取り組みをご紹介します。
1. 歯科麻酔で心臓がドキドキする3つの主な原因
歯科医院で局所麻酔を受けた際、急に動悸や息苦しい感じがしてアレルギーかもしれないと不安になったことがあるかもしれません。この現象は主に以下の3つの要因によって引き起こされます。
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血管収縮薬(エピネフリン=アドレナリン)の影響:歯科用の局所麻酔液には、麻酔効果を長持ちさせ、出血を抑えるために「エピネフリン(アドレナリン)」という成分が含まれています。これが一時的に交感神経を刺激し、心拍数を上げることがあります。通常10〜20分経つと時間の経過とともに落ち着くことが多いです。
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血管迷走神経反射:痛みへの不安や過度な緊張から、血圧や心拍数が変動し、動悸や立ちくらみや手の震えといった症状が出ることがあります。
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心理的要因とトラウマ:過去に歯科治療で痛い思いをした経験がストレスとなり、体が無意識に防御反応(心拍上昇)を起こすケースです。
「動悸=麻酔が合わない」と決めつけて治療を諦める必要はありません。当院ではこれらの原因を適切に把握し、患者さまが苦痛を感じない方法を提案しています。

2. もし動悸や息苦しさが出た時の対処法
治療中に「ドキドキしてきた」「息苦しい」と感じた場合、無理に我慢を続けると余計に緊張が高まり、症状が悪化してしまいます。もし違和感を覚えたら、以下のステップで対応しましょう。
すぐに歯科医師やスタッフへ伝える
まずは手を挙げるなどして、すぐに合図を送ってください。治療を中断し、椅子を楽な角度に調整するだけで、多くの場合は落ち着きを取り戻せます。我慢せずに伝えることが、最も安全な対処法です。
鼻から吸って口から吐く「深呼吸」
動悸を感じると、呼吸が浅く速くなりがちです。これは血液中の二酸化炭素濃度を下げ、さらに息苦しさを助長させます。意識的に「鼻からゆっくり吸って、口から細く長く吐き出す」深呼吸を繰り返すことで、副交感神経が優位になり、心拍数が安定しやすくなります。
衣服を緩めてリラックスする
ネクタイやベルト、襟元などが窮屈な場合は、スタッフが配慮して緩めるお手伝いをいたします。体を締め付けから解放し、心身の緊張を解くことが、症状の早期回復につながります。

3. 歯科恐怖症・嘔吐反射・動悸が苦手な方へ「静脈内鎮静法」
歯科治療が怖い方はもちろん、「恐怖心はないけれど、あの麻酔特有のドキドキする感覚がどうしても不快で苦手」という方にとっても、静脈内鎮静法(リラックス睡眠麻酔)は非常に有効な解決策です。
点滴によって鎮静薬を投与することで、ウトウトとした「うたた寝状態」で治療を受けられます。心身が深くリラックスするため、麻酔薬による急激な心拍変動を感じにくくなり、あの嫌なドキドキ感に悩まされることなく処置を終えることができます。
3.1 静脈内鎮静法がおすすめの方
静脈内鎮静法は、以下のようなお悩みを持つ方に特におすすめしています。
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極度の歯科恐怖症の方:歯科医院の音や匂い、器具を見るだけでパニックになりそうなほど不安が強い方。
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局所麻酔による動悸が苦手な方:歯科恐怖症ではないが、麻酔をした後の心臓がバクバクする身体的な違和感がとにかく不快で避けたい方。
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強い嘔吐反射がある方:お口の中に器具や型取りの材料が入ると、反射的にえずいてしまう(オエッとなる)方。
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外科手術を控えている方:インプラント手術や親知らずの抜歯など、心理的・身体的負担が大きい処置を受ける方。
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短期集中治療を希望の方:何度も通院するのが難しく、一度の来院で多くの処置をまとめて済ませたい方。
3.2 静脈内鎮静法のメリットとデメリット
メリット 最大の利点は、血圧や心拍が安定した状態で治療を受けられることです。動悸のリスクを抑え、安全に治療を進行できます。また「健忘効果」により、治療中の記憶がほとんど残らないため、「気づいたら終わっていた」という感覚で精神的な疲労も軽減されます。
デメリット(注意点) 術後は眠気やふらつきが残るため、当日の自転車・自動車の運転は厳禁です。また、安全な麻酔管理のために、事前の食事制限(絶食時間など)を守っていただく必要があります。
当院ならではの「安全な帰宅サポート」
西宮北口スター歯科は、阪急西宮北口駅構内(北改札を出て北西口すぐ)にあり、雨の日でも濡れずに移動可能です。さらに、医院の目の前にはタクシー乗り場があります。 静脈内鎮静法を受けられた方には、安全に帰宅していただけるよう「タクシーチケット」をお渡ししております。術後のふらつきがある状態で公共交通機関を利用したり、ご自身で運転したりするリスクを避け、ご自宅までスムーズに帰れるよう配慮しています。

4. 西宮北口スター歯科が提供する「安全」へのこだわり
私たちは単に治療を行うだけでなく、患者さまの全身の安全を守るための体制を追求しています。
4.1 歯科医師2名体制による専門的な管理
当院では静脈内鎮静法を行う際、安全性を最大限に担保するため、「治療を行う歯科医師」と「鎮静管理を行う歯科医師(歯科麻酔認定医)」の2名体制を必ずとっています。 一人の医師が治療と麻酔管理を兼任することはありません。生体モニターで心拍、血圧、酸素飽和度を常時モニタリングする専任の医師がいることで、万全の体制で治療に臨むことが可能です。大学病院レベルの厳格格な安全基準を、駅直結の通いやすい環境で提供しています。
4.2 スタッフ・歯科医師による丁寧な問診
いきなり麻酔を行うことはありません。まずはスタッフや歯科医師が、患者さまの不安や過去の経験をじっくりとお伺いします。「以前の麻酔で気分が悪くなった」「実はこの処置が一番不安だ」といったお悩みも、問診の際にお気軽にお話しください。一つひとつの不安を解消し、納得してから治療に進めるよう、温かなコミュニケーションを大切にしています。
4.3 最新デジタル設備による不快感の軽減
嘔吐反射の原因となる「粘土のような型取り」を不要にする口腔内スキャナー(iTero/TRIOS 5)を導入。麻酔だけでなく、処置そのものの不快感をデジタル技術で最小限に抑え、五感すべてにおいて「怖くない」環境作りを行っています。

5. 治療当日の流れと費用の目安
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来院・バイタルチェック:当日の体調と血圧、脈拍などを確認します。
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点滴開始:リラックスした状態で点滴により鎮静を開始します。
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治療:眠っているような状態で、安全に処置を行います。
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チェア上での休憩:治療後、そのまま診療チェア(診察台)で30分〜1時間ほどゆっくりお休みいただきます。意識がはっきりし、ふらつきがないことを確認できるまでスタッフが見守ります。
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帰宅:安全確認後、タクシーチケットをお渡しします。目の前の乗り場からタクシーで安全にお帰りいただけます。
費用の目安について 静脈内鎮静法は保険適用外の自費診療となります。費用は治療内容や必要な処置時間、回数などによって変動いたします。具体的な金額については、事前の診察や問診の際にご説明いたしますので、まずはご相談ください。

6. 麻酔や歯科治療に関するよくある質問
Q. 麻酔の注射そのものが痛いのは嫌なのですが…。 A. 表面麻酔のジェルを使い、針を刺す痛みや薬を入れる圧迫感を最小限に抑えています。「いつ麻酔をしたのか分からなかった」とおっしゃる患者さまも多いですよ。
Q. 歯科恐怖症ではないのですが、動悸がする体質でも鎮静法は受けられますか? A. もちろんです!「怖くはないけど、あのドキドキする感覚が不快で歯医者が遠のいていた」という方は意外と多いんです。鎮静法を使えば、心身ともにリラックスした状態で、動悸を気にせず治療を受けられますよ。
Q. 持病(高血圧など)があっても受けられますか? A. 当院では治療医と麻酔医の2名体制で、お体の状態をリアルタイムで管理しながら対応いたします。まずはスタッフや歯科医師に現在の体調をご相談ください。
Q. 治療後、すぐに歩けますか? A. 診療チェアで十分に休んでいただき、ふらつきがないことをしっかり確認してからお帰りいただきます。タクシーチケットをお渡しし、目の前の乗り場から帰宅できるよう配慮していますので、無理に歩き回る必要はありませんよ。
Q. 全身麻酔と何が違うのですか? A. 全身麻酔は意識とご自身の呼吸が完全に無くなるのに対し、鎮静は自然な呼吸を保ったまま「うたた寝」しているような感覚です。入院の必要もなく、その日のうちにお帰りいただけます。

まとめ:麻酔の不安を安心に変える歯科治療を
麻酔でドキドキする原因は、体の自然な反応や成分によるもので、適切に対策可能です。恐怖心がある方はもちろん、「あのドキドキする感覚が苦手」という方も、静脈内鎮静法を活用すれば驚くほど楽に治療を終えることができます。
西宮北口駅直結の当院では、歯科医師2名体制による厳格な管理と、タクシーチケット配布などの帰宅サポートを整えています。お悩みの方は、ぜひ一度カウンセリング・問診へお越しください。無理に治療を始めることはありませんので、まずはあなたのお話を聞かせてください。

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