抜歯即時埋入インプラントで咬み合わせを回復した症例
抜歯即時埋入インプラントで咬み合わせを回復した症例
「歯がグラグラして噛むと痛い。でも、抜いたあとどうすればいいのか分からない」
抜歯を前に、その後の治療について悩まれる患者様は少なくありません。今回は、抜歯と同時にインプラントを埋め込み、「歯ぐきの形」を守る専用パーツ(IHA)を使って、自然なかぶせ物まで仕上げた症例をご紹介します。
初診時の状態
左下の歯がぐらつき、噛むと痛むことを主訴にご来院されました。
2年前に他院で根の治療と被せ物をした歯でした。「この歯は残せるのか」「抜くことになったら、その後はどうすればいいのか」と悩まれていました。
また、歯科治療への恐怖心が強く、できるだけ負担の少ない治療を希望されていました。
CTによる精密検査の実施
CTで骨の量と形を立体的に分析し、抜歯と同時にインプラントを埋め込む「抜歯即時埋入」が可能と判断しました。そのうえで、CT画像をもとにインプラントを埋め込む位置を事前に計画しました。
左下5番の抜歯
周りの骨をできるだけ傷つけないよう丁寧に左下5番を抜歯しました。
シミュレーション通りのドリリング
事前のシミュレーションに沿って、インプラントを埋め込むための穴を骨に形成しました。
インプラント埋入
設計どおりの位置にインプラントを埋め込みました。
IHA装着
その場で患者様専用の「IHA」を作製し、インプラントに装着しました。
IHAとは
IHAとは抜いた歯の歯ぐきの形に合わせて、その場でオーダーメイドで作るパーツです。抜歯直後から歯ぐきを内側から支えることで、次のような利点があります。
- もとの歯ぐきの形を保ちやすい
- 歯ぐきを再び切開する「二次手術」が不要
- 部品の付け外しが少なく、歯ぐきへの負担を抑えられる
- ※骨や歯ぐきの状態によっては使用できない場合があります
インプラント手術から3ヵ月後
インプラント手術から3ヵ月後にIHAを外すと、歯ぐきが天然の歯に近い形に整っていました。この時点で最終的なかぶせ物の型取りへ進みました。
かぶせ物の製作
かぶせ物には、見た目が自然で汚れがつきにくいジルコニアを選びました。歯ぐきに接する部分はツルツルに磨き上げ、清掃しやすい形に仕上げています。
| 年齢・性別 | 30代 女性 |
|---|---|
| 治療期間 | 3ヵ月 |
| 治療回数 | 3回 |
| 治療費 | 550,000円(税込) |
| リスク・注意点 | ・インプラント手術後は内出血をはじめ、まれに唇、舌、頬、歯肉そして歯牙の感覚マヒが一時的に発生する場合があります。 ・処方された薬剤の服用により吐き気、めまい、など一時的な副作用が現れることがあります。 ・部分的に強い力がかかると、つめ物・かぶせ物が破損したり、脱離したりする可能性があります。 |













