インプラント治療で後悔しないために。CT撮影なしのリスクと失敗事例から学ぶ「安全な歯科医院の基準」
投稿日:2026年2月17日
カテゴリ:未分類
執筆担当:国際口腔インプラント学会認定医 生野智也
インプラント治療を検討されている方にとって、「もし失敗したらどうしよう」という不安は、決して無視できない大きな壁ではないでしょうか。インターネットで検索すれば、「麻痺が残った」「すぐに抜けてしまった」といった恐ろしい体験談を目にすることもあり、治療に踏み切れずにいる方も多いはずです。
実は、インプラント治療で起きるトラブルの多くは、事前の「診断不足」や「計画の甘さ」に起因しています。特に、従来の平面的なレントゲン画像(2次元)だけの情報で手術を行うことは、複雑な顎の骨や神経の状態を正確に把握できないため、現代の歯科医療においては「目隠し運転」にも等しい、非常にリスクが高い行為と言わざるを得ません。
本記事では、なぜインプラント治療において「CT撮影」が絶対に必要なのか、具体的な失敗事例を交えてその理由を詳しく解説します。また、私たち西宮北口スター歯科が全症例で実施している、デジタル技術を駆使した精密診断や「サージカルガイド」を用いた安全対策、そして万が一に備える「一生涯保証」という責任ある体制についてもご紹介します。
「安さ」や「通いやすさ」だけでなく、ご自身の大切な身体を守り、安全で長持ちするインプラント治療を受けるための「正しい判断基準」として、ぜひ本記事をお役立てください。
1. インプラント治療における「失敗」とは?CTなしで高まる3つのリスク

インプラントは外科手術を伴う治療です。そのため、事前の診査診断が不十分なまま手術を行うと、取り返しのつかない事故につながる可能性があります。ここでは、CT撮影を行わず、骨の内部構造や神経の位置を正確に把握できていない場合に起こりやすい、代表的な3つの失敗事例について解説します。
神経・血管の損傷による麻痺や出血
下あごの骨の中には、「下歯槽神経(かしそうしんけい)」という太い神経と血管が通っています。レントゲン(パノラマエックス線)などの2次元画像では、この神経までの「距離」や「奥行き」を正確に測ることが困難です。
もし、インプラントを埋入する際にドリルがこの神経に触れたり、傷つけてしまったりすると、唇やあごの皮膚にずっと痺れが残る「知覚麻痺」を引き起こすリスクがあります。また、血管を損傷すれば、手術中に大量出血を起こし、気道を塞いでしまうような重大な事故にもつながりかねません。これらは、CT撮影で神経の走行を立体的に把握していれば、回避できるリスクです。
骨の突き抜け(上顎洞・鼻腔への迷入)
上あごの奥歯の上方には、「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる鼻につながる大きな空洞があります。この空洞までの骨の厚みは人によって大きく異なり、非常に薄い場合もあります。
骨の厚みを正確に計測せずに手術を行うと、インプラントが骨を突き抜けて上顎洞の中に落ち込んでしまう(迷入する)事故が起こります。これが起きると、インプラントを取り出すための再手術が必要になるだけでなく、「上顎洞炎(蓄膿症)」という感染症を引き起こす原因にもなります。
骨幅不足による初期固定不良・早期脱落
インプラントを長期的に安定させるためには、インプラント体を支える骨に十分な「高さ」だけでなく、「幅」や「密度」が必要です。
一見、レントゲン画像では骨があるように見えても、実際には中がスカスカの状態だったり、骨の幅がナイフのように薄かったりすることがあります。この状態で無理にインプラントを埋入すると、初期の固定が得られずグラグラしたり、数ヶ月もしないうちに抜け落ちてしまったりする「早期脱落」の原因となります。これは、術前の骨質診断が不足している典型的な失敗例です。
2. レントゲンだけでは不十分?歯科用CTでしか見えない「真実」

「レントゲン写真は撮ったから大丈夫」と思っていませんか? 従来のパノラマレントゲンは、あくまで立体的なあごの骨を平面に投影した「影絵」のようなものです。対して、歯科用CT(Computed Tomography)は、骨を輪切りにして断層画像として見ることができ、得られる情報量は圧倒的に異なります。
「骨の厚み」と「密度」の正確な把握
インプラント治療の成否を分けるのは、骨の「質」です。CT撮影を行うことで、骨の形状(凹凸や傾き)だけでなく、内部の密度(硬さ)までを数値レベルで正確に把握することができます。
例えば、骨が柔らかい場所であれば長めのインプラントを選んだり、骨の幅が薄い場所であれば骨造成(骨を増やす処置)を計画したりと、患者様一人ひとりの骨の状態に合わせた、無理のない最適な治療計画を立てることが可能になります。
複雑な神経走行の可視化
前述した神経や血管の通り道は、教科書通りに走っているとは限りません。人によっては大きく曲がりくねっていたり、分岐していたりと、非常に複雑な走行をしていることがあります。
CTであれば、これらを360度あらゆる角度から立体的に確認することができます。神経までの安全な距離(安全域)を確実に確保した上で、インプラントを埋入する位置や深さを決定できるため、神経麻痺などの偶発的な事故を未然に防ぐことができます。
術前シミュレーションとサージカルガイドの設計
現代のインプラント治療において、CTデータは単に「見る」ためだけのものではありません。コンピュータ上で手術のシミュレーションを行うために不可欠なデータです。
当院では、撮影したCTデータを専用のシミュレーションソフトに取り込み、画面上でインプラントを配置して「どの位置に、どの角度で、どの深さまで」埋入するのがベストかを検証します。そして、このデジタル設計図を元に、次章で解説する「サージカルガイド」を作製します。このプロセスこそが、安全な手術の基盤となります。
3. 西宮北口歯医者スター歯科が全症例で行う「安全への絶対基準」

西宮北口スター歯科では、「勘や経験」だけに頼る手術は一切行いません。患者様の安全を最優先にし、確実な結果を出すために、当院が標準化している徹底した安全対策と設備環境についてご紹介します。
【精密診断】最新CTと口腔内スキャナーのフル活用
当院では、インプラント治療を行う全症例において、歯科用CT撮影を必須としています。さらに、お口の中の型取りには、従来の粘土のような材料ではなく、最新の口腔内スキャナー(iTeroやTRIOS 5)を使用します。
CTで得られた「骨のデータ」と、スキャナーで得られた「歯と歯茎のデータ」をデジタル上で重ね合わせることで、骨の状態だけでなく、最終的に入る歯の噛み合わせや見た目までを考慮した、極めて精度の高い治療計画(トップダウントリートメント)を立案しています。
【ガイド手術】サージカルガイドによる「ガイデッドサージェリー」の徹底
どれほど完璧な計画を立てても、実際の手術でズレが生じてしまっては意味がありません。そこで当院では、計画通りの位置にインプラントを導くためのマウスピース型の装置「サージカルガイド」を使用しています(ガイデッドサージェリー)。
ガイドの穴にドリルを通すことで、角度や深さが物理的に制御されるため、フリーハンドの手術に比べて人為的なミスを極限まで減らすことができます。これにより、神経や血管を傷つけるリスクを回避し、低侵襲(ダメージの少ない)で安全な手術を実現しています。
【信頼性】世界シェアNo.1「ストローマン社」インプラントの採用
体の中に埋め込むインプラント体そのものの品質にもこだわっています。当院では、世界70ヶ国以上で使用され、最も多くの臨床実績と長期安定性のデータを持つ、スイスの「ストローマン社」製のインプラントなどを採用しています。
特に、ストローマン社のインプラントは「SLAアクティブ」という特殊な表面性状を持っており、骨との結合が非常に早いのが特徴です。これにより、治療期間を短縮できるだけでなく、予後の安定性も高まります。「世界基準の品質」を提供することも、失敗を防ぐための重要な要素です。
4. 失敗を防ぐための「チーム医療」と「環境づくり」

安全なインプラント治療には、高性能な設備だけでなく、それを扱う高度な技術を持った「人」と、清潔な「環境」が不可欠です。当院が実践しているチーム医療と衛生管理について解説します。
インプラント認定医・指導医による診断と執刀
インプラント治療は高度な外科手術であり、専門的な知識と技術が求められます。当院では、国際口腔インプラント学会の認定医の資格を持つ歯科医師が、診断から執刀までを担当します。
豊富な経験に基づき、骨の状態を見極め、難症例であっても適切な判断を下すことができます。決して無理な治療は提案せず、リスクとメリットをしっかりと説明した上で、患者様にとって最善の方法を選択します。
歯科麻酔認定医による全身管理(静脈内鎮静法)
「手術が怖い」「痛みが心配」という精神的なストレスは、血圧の上昇などを招き、予期せぬトラブルの原因にもなりかねません。
当院には日本歯科麻酔学会の認定医が常駐しており、ご希望の患者様には「静脈内鎮静法(リラックス睡眠麻酔)」を提供しています。点滴で鎮静薬を投与することで、うたた寝をしているようなリラックスした状態で手術を受けていただけます。手術中は生体モニターで全身状態を常時管理しているため、持病をお持ちの方や、ご高齢の方でも安心して手術に臨んでいただけます。
大学病院レベルの滅菌体制(クラスB滅菌器)
インプラント手術において、細菌感染は絶対に避けなければなりません。術後の感染は、インプラントが骨と結合しない最大の原因の一つです。
当院では、世界で最も厳しいとされるヨーロッパ基準の「クラスB滅菌器」を導入し、手術に使用する器具を徹底的に滅菌しています。さらに、手術は専用のオペ室で行い、医療用空気清浄機を稼働させることで、空気中の浮遊細菌レベルまで管理しています。大学病院の手術室と同等レベルの清潔な環境(クリーンエリア)で、安全な手術をお約束します。
5. 万が一の時も安心。「一生涯保証」とリカバリー体制

どんなに万全を期しても、医療に「絶対」はありません。だからこそ、当院では治療後の保証とサポート体制を充実させ、患者様が安心して治療に踏み切れる環境を整えています。
インプラント体「一生涯保証」の仕組みと条件
当院では、埋入したインプラント体(フィクスチャー)に対して、当院独自のリスク管理体制に基づいた「一生涯保証」を設けています。
万が一、通常の使用下でインプラントが脱落したり破損したりした場合には、再埋入などの対応を無償(規定あり)で行わせていただきます。これは、「やりっ放しにはしない」という私たちの責任の表れであり、提供する技術と製品への自信の証でもあります。
メンテナンス受診が「長持ち」の秘訣
ただし、この保証を適用するためには、3〜4ヶ月に1回の定期メンテナンス(検診・クリーニング)を受診していただくことが条件となります。
「面倒だな」と思われるかもしれませんが、インプラントにとって最大の敵は「インプラント周囲炎(歯周病)」です。定期的なプロケアで汚れを除去し、噛み合わせのチェックを行うことこそが、インプラントを10年、20年、そして一生涯使い続けるための唯一の秘訣なのです。
他院で断られた難症例(骨造成)への対応力
「骨が少ないからインプラントは無理」と他院で断られた経験がある方も、諦めずにご相談ください。当院では、骨を増やす「GBR(骨再生誘導法)」や、上顎洞の底を持ち上げる「サイナスリフト」「ソケットリフト」といった高度な骨造成技術に対応しています。
また、過去に他院で行ったインプラントのトラブルや、再治療(リカバリー)に関するご相談も受け付けています。豊富な経験を持つ認定医が、現状を詳しく診断し、解決策をご提案します。
6. まとめ:安全性への投資が、将来の「食べる喜び」を守る

インプラント治療は、失った歯を取り戻す素晴らしい治療法ですが、そこには外科手術のリスクが伴います。失敗を避け、後悔しない結果を得るためには、「CT撮影」による精密な診断と、それに基づいた「サージカルガイド」などの安全対策が不可欠です。
費用や通いやすさも大切ですが、何よりも優先すべきは「安全性」と「確実性」です。私たち西宮北口スター歯科は、インプラント認定医による執刀、麻酔専門医による全身管理、そして世界基準の滅菌体制を整え、患者様のリスクを最小限に抑えることに全力を注いでいます。そして、その自信を「一生涯保証」という形でお約束しています。
「本当に自分はインプラントができるのか?」「安全に手術を受けられるのか?」
そのような疑問や不安をお持ちの方は、ぜひ一度、当院の無料カウンセリングにお越しください。CT撮影を含めた精密検査を行い、あなたのお口の状態に合わせた、安全で最適な治療プランをご提案いたします。
よくある質問(Q&A)
ここでは、インプラント治療に関して患者様からよくいただくご質問に、西宮北口スター歯科 院長の生野がお答えします。
Q1. CT撮影は被曝量が心配なのですが、大丈夫でしょうか?
はい、ご心配には及びません。当院で導入している最新の歯科用CTは、医科用のCT(胸部レントゲンなど)に比べて、撮影範囲が限定されているため、被曝量は約1/10〜1/100程度と非常に低く抑えられています。日常生活で自然に浴びている放射線量と比較しても極めて微量ですので、お体への影響はほとんどありません。むしろ、CTを撮らずに手術を行うリスクの方が遥かに大きいと考えていただければと思います。
Q2. 手術中に痛みを感じることはありますか?
手術中は局所麻酔を十分に効かせますので、痛みを感じることはほとんどありません。ただ、「ドリルなどの音が怖い」「緊張してドキドキする」という方は多いです。そういった不安が強い方には、記事中でもご紹介した「静脈内鎮静法(点滴麻酔)」をおすすめしています。これを使うと、うとうとと眠っているような状態で、恐怖心を感じることなく手術を終えることができますよ。
Q3. 他院で「骨が薄い」と言われました。それでも治療は可能ですか?
はい、多くのケースで可能です。当院では、骨が足りない部分にご自身の骨や人工骨を補填して骨を作る「骨造成(GBR)」や、上あごの骨を増やす「サイナスリフト」などの再生療法を行っています。他院で断られたという方でも、CTで詳しく診断すると治療可能な方法が見つかることが多いですので、諦める前に一度セカンドオピニオンとしてご相談ください。
Q4. インプラントの寿命はどのくらいですか?
適切なメンテナンスを続けていれば、10年、20年、あるいはそれ以上使い続けることが可能です。実際に、「第2の永久歯」として一生涯使われている患者様もたくさんいらっしゃいます。長持ちさせるための最大のポイントは、毎日の歯磨きと、歯科医院での定期的なメンテナンスです。当院では「一生涯保証」をお付けしていますので、二人三脚で大切に守っていきましょう。
Q5. サージカルガイドを使うと費用が高くなりますか?
当院では、サージカルガイドの使用料として別途費用(60,000円〜100,000円程度)を頂戴しております。確かに費用はかかりますが、これによって「神経損傷のリスク回避」「手術時間の短縮」「術後の腫れや痛みの軽減」といった大きなメリットが得られます。一生使い続けるインプラントを、安全かつ正確な位置に埋入するための「必要経費」として、その価値は十分にあると考えています。
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