鏡を見てショック…「「歯茎が下がって歯が長い」と感じたら。自力で戻せる?歯科医の回答
投稿日:2026年2月7日
カテゴリ:院長ブログ
執筆担当:西宮北口歯医者スター歯科 院長 生野智也

「鏡を見たときに、昔より歯が長くなった気がする」「歯茎が下がって見た目が気になる」と、ショックを受けていませんか?実は、歯茎が下がる(歯肉退縮)悩みは、単なる見た目の変化ではなく、放置すると将来的に歯を失うリスクにも直結する「お口のSOSサイン」です。
「自力で戻せる?」という切実な疑問に対し、歯科医の視点からその限界と、最新の解決策について詳しく解説します。西宮北口駅直結の当院で実際に行っている、痛みや不安に配慮した専門治療についてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
1. 歯茎が下がって「歯が長い」と感じる原因とは?
歯茎が下がる原因は、加齢による生理的な変化だけではありません。むしろ、日常生活の中に潜む「物理的な負荷」や「病的な要因」が複雑に絡み合っていることが多いのです。
当院では、まず資料「西北院まとめ」にもある通り、精密な診断によって「なぜ下がったのか」という根本原因の特定を最優先します。原因を放置したまま形だけを整えても、再発を繰り返してしまうからです。主な原因は以下の3つに集約されます。
進行した「歯周病」による歯槽骨の吸収
歯茎が下がる最大の原因は、歯周病です。歯周病菌が放出する毒素によって、歯を支えている土台である「歯槽骨(しそうこつ)」が溶かされてしまうと、その骨を覆っている歯茎も連動して下がっていきます。これは、マンションの土台が削られて地盤沈下が起きているような非常に危険な状態です。骨が失われると、歯は支えを失い、最終的にはグラグラして抜け落ちてしまいます。
強すぎるブラッシングや不適切なケア(オーバーブラッシング)
「しっかり磨いて予防しよう」という真面目な方ほど陥りやすいのが、このケースです。硬い歯ブラシで力任せに磨き続けると、繊細な歯肉組織が摩耗し、少しずつ削り取られるようにして下がってしまいます。特に、歯の根元がV字に削れる「くさび状欠損」を伴うことも多く、適切なブラッシング圧の習得が不可欠です。
歯ぎしり・食いしばりによる物理的な負担
意外と見落とされがちなのが、寝ている間の歯ぎしりや日中の食いしばりです。特定の歯に過度な力がかかり続けると、歯の根元に歪みが生じ、歯茎との結合が破壊されて退縮を招きます。当院ではマウスピース(ナイトガード)を用いた力のコントロールを行い、これ以上の悪化を防ぐ処置を重視しています。

2. 下がった歯茎は自力で戻せる?歯科医のリアルな回答
結論から申し上げますと、一度大きく下がってしまった歯茎を、セルフケアやマッサージ、市販の塗り薬だけで元の位置に戻すことは極めて困難です。
なぜなら、歯茎は「歯槽骨(しそうこつ)」という歯を支える骨に裏打ちされる形で形作られているからです。一度失われた歯槽骨が自力で元通りに回復することはないため、その土台を失った歯茎も同様に、自力で元の高さまで盛り上がってくることはありません。しかし、現代の歯科医療では、専門的な再生療法によって土台から再構築を図ることで、健康的なラインを取り戻すことが可能です。
なぜマッサージや市販薬では戻らないのか
テレビCMなどで「歯ぐきを修復する」といった表現を目にすることがあるかもしれませんが、あれは主に「歯肉の炎症を抑えて引き締める」あるいは「血行を促進して健康な色に戻す」という意味であり、物理的に消失した骨や歯肉組織を「増殖させて元の位置まで持ち上げる」ものではありません。 一度地盤(骨)が沈んでしまった場所で、表面の芝生(歯茎)だけを手入れしても高さが戻らないのと同様に、根本的な解決には歯科医院での専門的な介入が必要となります。むしろ、歯茎が下がっている状態で自己流の強いマッサージを行うと、さらに組織を傷め、退縮を加速させてしまうリスクがあるため注意が必要です。
放置することのリスク(知覚過敏・根面う蝕)
歯茎が下がると、本来はエナメル質で守られている部分のみ歯茎より上にあるはずのところ、表層にエナメル質がない「歯の根(根面)」が露出します。ここには象牙細管という細い管が通っているため、冷たいものや風が当たると激しい痛みを感じる「知覚過敏」が起こりやすくなります。 また、根面の象牙質は通常の歯の頭の部分(エナメル質)よりも柔らかく、酸に弱いため、非常に虫歯になりやすい(根面う蝕)という特徴があります。加齢に伴い歯を失う大きな原因の一つが、この露出した根元の虫歯です。土台となる骨や歯茎がこれ以上減ってしまう前に、早期に対策を講じることが、生涯自分の歯で食事を楽しむための鍵となります。

3. 西宮北口スター歯科で提供する「歯茎を戻す」ための専門治療
当院では、単に穴を埋めるような治療ではなく、長期的なお口の健康と審美性を両立させる「包括的治療」を提供しています。資料「インプラント治療総合ガイド」でも触れている通り、高度な外科技術を用いた再生療法が当院の強みです。
失った組織を取り戻す「歯周組織再生療法」
エムドゲイン(豚の歯胚から抽出したタンパク質)やリグロス(成長因子を用いた薬剤)を使用し、歯を支える骨や組織の再生を促します。 当院では、全症例においてマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を駆使します。肉眼の数十倍に拡大された視野で処置を行うことで、非常に細い糸を用いた精密な縫合が可能となり、術後の痛み軽減と高い成功率を実現しています。
見た目を美しく整える「根面被覆術(歯肉移植術)」
露出してしまった歯の根元を、ご自身の他の部位(主に上顎の内側)から採取した健康な歯肉で覆う手術です。 当院のドクターは、審美歯科や歯周形成外科において症例発表大会での受賞実績を持つスペシャリストです。どこを移植したかわからないほど自然で、ふっくらとした健康的な歯茎の厚みを取り戻すことを得意としています。
手術の痛みが不安な方へ:静脈内鎮静法の活用
「歯茎を切ったり移植したりするのは怖い」と感じるのは当然のことです。そこで当院では、歯科麻酔認定医による「静脈内鎮静法(リラックス睡眠麻酔)」を導入しています。 点滴からお薬を入れると、数分でうとうとと眠りについたような状態になります。痛みはもちろん、手術中の音や振動もほとんど感じないまま終わるため、「起きたら治療が終わっていた」と驚かれる患者様がほとんどです。駅直結の立地を活かし、術後は目の前のタクシー乗り場から安全にご帰宅いただける体制も整えています。

4. 後悔しないために!これ以上歯茎を下げない予防習慣
治療で改善した状態を一生維持するためには、プロによる継続的なメンテナンスが「守りの要」となります。
当院のトリートメントコーディネーターによるカウンセリング
当院では、いきなり椅子に座って治療を始めることはありません。まずは専用の個室カウンセリングルームで、トリートメントコーディネーター(TC)がお話を伺います。 「いくらかかるのか不安」「本当に元に戻るのか」「手術は避けたい」など、医師には直接言いづらい本音も安心してお話しください。患者様が納得されるまで、模型や写真を用いて丁寧に説明を行います。
西宮北口駅直結!雨の日も仕事帰りも通いやすい環境
歯の健康を維持する上で最大の敵は「通院の中断」です。西宮北口スター歯科は、阪急西宮北口駅の構内(北西口すぐ)に位置しており、天候に左右されず通院できます。 平日は19時まで、土日も診療を行っているため、お仕事で忙しいビジネスマンの方や、休日を有効活用したい方からも「ここなら続けられる」とご支持をいただいています。

5. まとめ
鏡を見て「歯が長くなった」と気づいた瞬間はショックかもしれません。しかし、それはお口の健康を見直す絶好のチャンスでもあります。自力で戻すことは難しくても、現代の歯科医療には、その悩みを取り除く確かな解決策があります。
大切なのは、これ以上悪化させないための「予防」と、必要に応じた「専門的な再生治療」の組み合わせです。西宮北口スター歯科では、認定医チームによる高度な技術と、歯科麻酔医による安心の体制で、あなたの笑顔を全力でサポートします。一人で悩まず、まずは一度、当院のカウンセリングへお越しください。

よくある質問(Q&A)
Q1. 歯肉移植の手術をすると、顔が腫れたりしますか? 個人差はありますが、数日間は多少の腫れや違和感が出ることがあります。しかし、当院ではマイクロスコープを用いた低侵襲な(体への負担が少ない)手術を行うため、従来の術式に比べて腫れや痛みはかなり抑えられます。静脈内鎮静法を併用すれば、手術中のストレスも最小限にできるので、想像されているよりも楽に受けられたとおっしゃる方が多いですよ。
Q2. 歯茎の再生治療は保険が効きますか? 原因や治療法によって異なります。重度の歯周病に伴う組織再生(リグロス等)は保険適応となる場合があります。一方で、見た目を整えるための歯肉移植(根面被覆術)や、より高度な審美性を求める場合は自費診療となります。当院では事前に詳細な見積もりをお出しし、費用面でも納得いただいてから進めるので安心してください。
Q3. 歯茎が下がるのを防ぐために、今日からできることはありますか? まずは「磨きすぎ」に注意することです。歯ブラシの毛先がすぐに開いてしまう方は、力が強すぎる証拠です。ペンを持つように優しく握り、小刻みに動かすことを意識してみてください。そして、一度歯科医院で「自分に合った歯ブラシの硬さ」を確認してもらうのが一番の近道ですよ。
Q4. 全部の歯の歯茎が下がっています。まとめて治療できますか? はい、可能です。当院では「短期集中治療」にも対応しており、複数の箇所を並行して治療する計画を立てることができます。何度も通うのが難しい方や、一度にしっかり治したいというご要望にも、専門医チームが連携して効率的に進めていきます。
Q5. 相談だけで終わっても大丈夫ですか?セカンドオピニオンも可能ですか? もちろんです!「まずは話だけ聞いてみたい」「他院で抜歯と言われたが残せないか相談したい」という方もたくさん来院されます。私たちはあなたの人生のパートナーとして、最適な選択肢を提示する役割だと思っています。無理に治療を勧めることはありませんので、リラックスして相談にいらしてくださいね。

「歯茎の露出が気になる」「これ以上下げたくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。丁寧なカウンセリングと精密な診断で、あなたの笑顔と健康をサポートします。
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